七五三を彩る!母親のための着物コーディネートガイド
七五三は、日本の伝統的な行事であり、お子様の成長を祝う特別な日です。この大切な日には、素敵な着物を着用してお子様をサポートしたいと考えているお母様たちも多いことでしょう。しかし、どのような着物を選べば良いのか、どのようにコーディネートすれば良いのか迷ってしまうこともあると思います。
そこで本記事では、七五三のお母様の着物選びにおけるポイントや、コーディネートのアイデアについて詳しくご紹介します。お子様の晴れの日をさらに引き立てるために、ぜひ参考にしてみてください。素敵な着物を身にまとい、家族みんなで思い出に残る七五三を迎えましょう。
■着物の種類と選び方
・訪問着
・付け下げ
・色無地
・江戸小紋
■着物と帯の組み合わせ
・袋帯と名古屋帯
・主役を引き立てるコーディネート
・バランスの良いコーディネート
■帯締め・帯揚げのコーディネート
・色柄と格を合わせた選び方
■親子で楽しむ七五三のコーディネートアイデア
・トーンオントーンで統一感を
・補色で華やかに
・小物でアクセントカラーを揃える
■まとめ
こちらではお着物の情報をご紹介しながら 当店の取扱い商品もご案内しております。 |
着物の種類と選び
七五三のお母様が着る着物には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、適切な選び方をすることで、より素敵な装いが実現できます。
訪問着
訪問着は、七五三のお母様に最も人気があり、一般的に選ばれる着物です。フォーマルな場面にふさわしく、華やかさと上品さを兼ね備えています。色や柄のバリエーションが豊富で、選びやすいのも魅力です。控えめな色合いや柄を選べば、華やかさを保ちながらも、お子様を引き立てる装いができるでしょう。
付け下げ
付け下げは、訪問着よりも控えめなデザインが多いのが特徴です。柄が少なく、落ち着いた印象を与えるため、七五三のお祝いにもぴったりです。シンプルでありながら上品さを感じさせる装いを求める方におすすめです。
色無地
色無地は、無地の着物でありながら、素材や質感によって高級感を演出します。シンプルなデザインのため、主役であるお子様を引き立てる役割を果たします。上品で品格ある色合いを選ぶことで、お祝いの場にふさわしい華やかさを加えることができます。
江戸小紋
江戸小紋は、細かい模様が特徴の着物で、無地に準じる着物として評価されています。特に「小紋三役」と呼ばれる(鮫、通し、行儀)の柄は格が高いとされ、七五三に適しています。落ち着いた装いを楽しみたい方におすすめです。
着物と帯のコーディネート
袋帯と名古屋帯
七五三などのお祝いの場では、一般的に「袋帯」がよく使われます。袋帯は、訪問着、付け下げ、色無地、江戸小紋に合わせると、華やかさと格を引き立ててくれます。特に格式高い訪問着には、華やかな袋帯がぴったりです。
一方、付け下げや色無地、江戸小紋などでシンプルで控えめな装いをしたい場合は、「名古屋帯」も選択肢に入ります。名古屋帯は軽やかで動きやすく、お子様と一緒に動く機会が多い七五三には便利です。どちらを選ぶかは、全体のバランスや、装いの格に合ったものを考慮すると良いでしょう。
主役を引き立てるコーディネート
七五三は、お子様が主役の大切な行事です。母親として、華やかさを抑えた上品な装いを心がけると、全体に調和が生まれます。お子様が一番輝く日だからこそ、控えめな色柄の着物を選ぶことで、その存在をより引き立てることができます。親子で並んだときのバランスも美しく、記念撮影でも素敵な仕上がりになるでしょう。華美すぎない、品格ある優しいコーディネートを心がければ、安心してお祝いの日を迎えられます。
バランスの良いコーディネート
着物と帯をコーディネートする際には、格と色柄のバランスを合わせることがとても大切です。まず、着物と帯の格を合わせることで、全体がまとまりやすくなります。例えば、華やかな訪問着には、同じく華やかな袋帯を合わせると良いでしょう。逆に、落ち着きのある上品な色無地や江戸小紋に格式の高すぎる袋帯を合わせてしまうと、コーディネートのバランスが悪く感じることがあります。そのような色無地や江戸小紋には、ふさわしい袋帯を選ぶか、または名古屋帯を合わせることで、バランスの良い装いになります。
次に、色柄のバランスも重要です。着物と帯の色を同じ系統の色でまとめると、上品で落ち着いた印象を与えます。一方、反対色を使うと、コーディネートにメリハリが出て、華やかさが増します。また、着物の柄の一部を帯に取り入れることで、全体に統一感が生まれ、まとまりのある印象になります。このように、着物と帯の格と色柄のバランスを考えることで、より美しいコーディネートが完成します。
帯締め・帯揚げのコーディネート
色柄と格を合わせた選び方
帯締めと帯揚げの選び方も重要です。母親の上品な着物にふさわしい、着物と帯の色柄や格に合う品格ある帯締めと帯揚げを選ぶことが大切です。これにより、全体のコーディネートがより一層引き立ち、品のある装いが完成します。
次に、色の選び方についてです。帯締めと帯揚げを同じ色にすると、バランスの良い安定感が生まれます。特に、着物や帯に使われている色を取り入れると、統一感が出て上品な印象になります。一方で、帯締めや帯揚げのどちらか一方に目を引く「きかせ色」を使うことで、コーディネートにアクセントが加わります。全体が落ち着いた色合いの場合、鮮やかな色を取り入れると華やかさが増します。
親子で楽しむ七五三のコーディネート
七五三は、親子で特別な思い出を作る大切な日。お母様とお子様が揃って素敵に見えるコーディネートで、思い出に残る一日にしませんか?ここでは、親子で楽しめるコーディネートのヒントをご紹介します。
トーンオントーンで統一感を
親子のコーディネートでは、同じ色でも異なるトーンを組み合わせると、程よい統一感がありつつ、個々の魅力が際立ちます。例えば、お子様が淡いブルーの着物の場合、お母様は深みのあるブルーを選んでみてはいかがでしょう。親子の絆を感じさせる、さりげないリンクコーデで喜ばれるお子様も多いと思います。
補色で華やかに
補色を使うと、お互いの色が引き立ち合い、鮮やかさが増します。例えば、お子様が赤色の着物の場合、お母様は緑色の着物を選ぶと、どちらの色も引き立ち、華やかな雰囲気になりやすくなります。お色の組み合わせにチャレンジして、親子で華やかな印象を楽しんでみましょう。
小物でアクセントカラーを揃える
親子コーディネートで、全体の色を合わせることは少し難しいと感じることもあるかもしれません。そんな時は、小物の色などを揃えるのも素敵なアイデアです。例えば、お着物にある印象的な一色、または帯や髪飾り、バッグなどの小物で同じ色を合わせることで、統一感が生まれます。さりげないアクセントで、親子のコーディネートが一段とおしゃれに引き立ちます。
まとめ
七五三という特別な日は、お子様の成長を祝う大切な瞬間です。その晴れの日に、母親としても素敵な着物を着ることで、家族全員がより一層輝くことができます。着物を選ぶ楽しさや、自分らしいコーディネートを楽しむことで、この特別な日がより思い出深いものとなるでしょう。
訪問着や付け下げ、色無地といったさまざまな選択肢がある中で、お子様の晴れの日を引き立てるために、自分にぴったりの一着を見つけることが大切です。着物と帯の組み合わせ、そして帯締めや帯揚げのコーディネートにこだわることで、全体のバランスが美しく、上品な装いが整います。
七五三のお祝いで着物を着ることは、単に装うだけでなく、家族全員の気持ちを一つにし、心温まるひとときを演出する素晴らしい方法です。幼少期に家族で着物を着た思い出を持つ方も多いことでしょう。そのような特別な瞬間を大切にし、自分らしい美しい着物を身にまとい、素敵な七五三を迎えましょう。